ビジネス&日常で使える!年賀状のマナーや書き方と注意点

年賀状に「赤文字」はNG?文字色に注意して縁起の良いメッセージを作成しましょう

年賀状に「赤文字」はNG?文字色に注意して縁起の良いメッセージを作成しましょう

毎年何気なく出している年賀状。実は作成方法に細かいマナーが多く存在している事をご存知でしょうか。普段仲の良い友人同士のやり取りであれば難しく考える必要はありませんが、仕事関係の方や知人・目上の方などにマナーを無視した年賀状を出すと評価を下げてしまう可能性があります。年賀状のマナーのひとつである「赤文字を使ってはダメ」な部分・理由を紹介します。

赤文字が使える部分・使えない部分がある

年賀状には赤文字を使える部分・使えない部分が存在します。

  • 赤文字を使えない部分
  • 赤文字を使える部分

それぞれ詳しく解説していきます。

赤文字が使えない部分は?

年賀状はおめでたいイメージから「紅白」を連想する方もいらっしゃるかもしれません。その為、年賀状のメッセージに赤文字を利用したくなるものですが、おめでたいと思って使った赤文字が返って縁起の悪いマナー違反のメッセージになってしまうケースもあるので要注意です。

【赤文字が使えない部分:1】宛名

年賀状を作成する際、必ず宛名を書きます。“年賀状ぐらいは紅白色で”と思われるかもしれませんが、宛名は必ず黒文字or青文字を利用するようにしましょう。年賀状ではなく、一般的な葉書であっても宛名を赤文字で作成するのはマナー違反とされているので注意しましょう。

【なぜ①】赤字で宛名を書いてはいけない理由

前述したように一般的な葉書や文書であっても、宛名を赤文字で書く事はマナー違反とされています。その理由は諸説あるようですが、赤色自体に“いけない事”といったイメージが強い事が関係しているからです。

地域によって赤色に対するイメージに違いがありますが、中には名前を赤文字で書くと相手との“絶縁”を表す意味を持つといいます。仮に仲の良い相手であっても、赤文字で宛名を作成してしまうと関係性を悪化させる恐れがあります。相手が深く考えない相手であっても縁起が悪いので避けた方が良いでしょう。

【なぜ②】墓石をイメージさせる

日本では墓石の名前の彫られた部分を赤く染める“朱入れ”という文化があります。まだその方が在命中を意味する証として行われるものですが、名前を赤文字を記載する事は「墓石」をイメージさせてしまう事から不吉で縁起が悪い印象を与えてしまう可能性があるのです。年賀状は新年を祝う為に出される大変おめでたいものである為、宛名を赤文字で書くのは避けるべきマナーです。

【赤文字が使えない部分:2】本文メッセージ

年賀状のデザイン自体にルールなどはない為、メッセージに赤文字を利用しても良いと考えている方も多いようです。仮に送った相手がマナー・縁起にうるさくない方であれば別ですが、宛名を赤文字で書いてはならないというマナーがあり縁起も悪い事実があります。ややこしいことを避けるためにも、一筆メッセージを添える時も赤文字を避けた方がマナーとしては良いといわれています。特にに目上の方や取引先、上司などに年賀状を送る場合は赤文字は徹底して避けた方が無難でしょう。

赤文字が使える部分は?

“赤文字を使う事がマナー違反であれば、年賀状には絶対に赤文字は使用しない方が良さそうだ”。そう考える方もいるかもしれませんが、赤文字を使う事がマナーとされている部分もあるので注意が必要です。

【赤文字が使える部分:1】年賀

年賀状の「年賀」の部分は赤文字で書きましょう。年賀状は宛名の部分に年賀を書く事がルールとされていますが、その部分だけは赤文字を利用する事が出来ます。基本的に年賀葉書は年賀が赤文字で印字されているので気にされる方も少ないでしょうが、年賀状として普通葉書を使う場合は「年賀」の表記がないと年賀状として送る事が出来ません

仮に普通の葉書をオリジナルの年賀状として利用したい場合は、この部分には必ず注意しておきましょう。「年賀」の記載がなければ普通郵便と判断されて元旦よりも前の日付で相手に届いてしまう可能性が生じます。気を付けましょう。

【赤文字が使える部分:2】賀詞

年賀だけでなく「賀詞」にも赤文字を利用する事が出来ます。もともとデザインが施されているものの中には、「賀詞」が赤文字で作成されている事も少なくありません。もともと赤文字は、“赤い色が邪気や魔を払う効果”があるといわれている為、賀詞などにはよく利用されています。また、金文字など新年を祝う華やかな雰囲気のデザインである事はマナー違反ではない為、安心して赤文字を利用してもよいでしょう。

華やかな気分で新年を祝いたいという方であれば、積極的に赤文字を使用してもマナー違反にならないので安心して下さい。

【まとめ】マナーを守る事で信頼される

宛名を赤文字で記載する事は避けれたとしても、本文で思わず利用してしまう事もあるでしょう。しかし、ここでお伝えしたように、「賀詞」や「年賀」といった部分以外は赤文字は使わないのがベターです。さらに、句読点や忌み言葉、目上の方には2文字以上の賀詞を使うなど、全体的にマナーが守られた年賀状を作成する姿勢は信頼感にも繋がります。

細かい部分ですが、年賀状のマナーを守る事は相手にとっても気持ちよく新年を迎える事が出来るきっかけとなります。面倒ではありますが、マナーを守って年賀状を作成してみましょう。