ビジネス&日常で使える!年賀状のマナーや書き方と注意点

「元旦と元日」どっちが正しい?使い方は?年賀状マナーをチェック

「元旦と元日」どっちが正しい?使い方は?年賀状マナーをチェック

年賀状を作成する際、「元旦」や「元日」といった文字を記載する事が多いでしょう。特に気にせずその時々の気分でこれらの文字を利用される方もいらっしゃいますが、実は「元旦と元日」の使い方によってはマナー違反になる場合があります。お正月の新年の挨拶となる年賀状だけに、最低限のマナーは守られた状態で送りたいものです。年賀状において「元旦と元日」のどっちを使うべきかの使い方・違い・マナーについてお伝えします。

元旦と元日は同じ意味?

元旦や元日というと、多くの方は1月1日をイメージするでしょう。どちらも全く同じ意味合いで利用している方も多いでしょうし、年賀状に記載する際も自分がよく利用する言葉の方を書き記しているかもしれません。しかし、そもそも元旦と元日は同じ意味なのでしょうか?

元旦と元日の違いは?

元旦と元日は、「1年の始まり」を意味する言葉としては同じ意味をもっています。しかし、厳密にいうとこの二つの言葉は若干意味が違う為使用には注意が必要です。

元旦の意味

元旦は「元旦の朝」を意味する言葉です。元日は1月1日をあらわす言葉とされています。つまり、元旦は1月1日の朝(午前中)を意味する場合に使われる言葉です。

元日の意味

元日は「1月1日の全時間帯」を指します。一部、“元旦は元日を意味する”といった解釈をする辞書などもあるようですが、正しいマナーを重んじる機会には分けて利用したほうが安心でしょう。

年賀状に使う場合は?

元旦と元日の違いについてお伝えしましたが、年賀状に使う場合も分けて利用すべきなのでしょうか。前述したように、元旦も元日も同じ意味合いと捉えている友人であればこだわらなくても良いでしょう。しかし、仕事関係やお世話になっている目上の方・上司に年賀状を送る場合は出来るだけ分けて使うべきでしょう。ここからは、年賀状で元旦と元日を使い分ける際の方法についてまとめていきます。

届くタイミングによって使い分ける

基本的に年賀状は、1月1日の午前中に届けられる事が多い傾向にあります。午前中にポストを開けると年賀状が入っていた、という経験をされた事がある方も多いのではないでしょうか。その為、1月1日に確実に届く事を想定している場合は、“元旦”を利用するのがマナー的には正しいと考える事が出来ます。しかし、前述したように元日は、“1月1日の終日”を意味している事から午前中、午後に届いても特に問題はありません。

つまり、元旦・元日の使い分け方は以下のようにまとめる事が出来ます。

  • 元旦・・・1日1日の午前中に確実に届く事が想定出来ている場合
  • 元日・・・特に時間帯を気にしない or 午後にズレ込む事が想定出来ている場合

なぜ元旦を使うのか?

1月1日に届くのであれば、なぜわざわざ元日ではなく元旦を利用する方がいるのでしょうか。諸説ありますが、少しでも早く新年の挨拶を相手に対して伝えたいといった、“相手を敬う気持ちの表れ”として使用されていると言われています。1月1日の午前中に間に合わせるように年賀状を出している事から、“一刻も早くあなたに挨拶をしたい”といった、丁寧な意味合いを込めて使われていると考えられます。

その為、目上の方や上司などに年賀状を出す際、元旦に間に合うように送る場合は元旦を使うと気持ちがより一層強く伝わることでしょう。

マナー違反になる使い方は?

一方、1月1日に間に合わせるわけでなく投函した年賀状に、元旦や元日を利用していいのでしょうか。一部、松の内(関西は1月15日まで、関東は1月7日まで)までに届くのであれば問題ないといった見方もありますが、やはり前述した意味合いを理解していれば元日や元旦は避けた方が無難かもしれません。

中には、「元旦や元日の使い方もわからないのか?」といった形でマナー違反として捉える方もいます。仮に1月1日以降に年賀状が届く事が想定出来れば、「元号○年正月」とか迎春謹賀新年といった言葉にして出すと安心ではないでしょうか。

1月1日着が理想なら早く出そう

前述したように、相手を敬う気持ちで年賀状を出す場合、出来るだけ1月1日に相手宅に到着させたいところです。しかし、年末の忙しい師走の時期に年賀状の投函を後回しにしてしまい、せっかくの気持ちがマナー違反と捉えられてしまう事態にやむを得ずに陥ってしまう方もいるのではないでしょうか。

基本的に1月1日に年賀状を到着させたい場合、12月15日から12月25日の間に投函すれば1月1日に届くとされています。その為、この期間に確実に出せる方であれば、「元旦」を利用しても問題ないでしょう。逆に少し不安な方は、「元日」を利用すればマナー違反にはならず安心です。

【まとめ】元旦・元日の違いを理解して年賀状を作りましょう

元旦と元日の使い方を意識している方は案外少ないかもしれません。とても小さな箇所ではありますが、こういった部分でマナーが守られているだけで相手からの信頼度が高まります。元旦と元日の違いを上手に使い分け、相手を敬う気持ちをしっかりと年賀状で伝えるようにしましょう。