ビジネス&日常で使える!年賀状のマナーや書き方と注意点

上司への年賀状!ビジネスマナーを守った書き方をご紹介

上司への年賀状!ビジネスマナーを守った書き方をご紹介

日本の伝統文化のひとつである「年賀状」。親族や知人や友人だけでなく、仕事関係の方に送られる方も多いのではないでしょうか。そんな年賀状を送る相手が「上司」だった場合、知人や友人に当てた年賀状の内容ではマナー違反になってしまう場合があります。上司へ年賀状を出す上での注意点を解説します。ビジネスマナーを守って年賀状を作成出来る様にご一読下さい。

上司に年賀状を送る際に必ず注意したい事

上司と近しく親しい距離感な関係性の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、いくら仲良しとはいえど上司への年賀状をカジュアルな内容で作成するのはビジネスマナー違反です。上司に年賀状を送る際に必ず注意したいポイントをまとめました。

  • 賀詞に注意する
  • 句読点は使わない
  • 忌み言葉を避ける
  • 文章は赤字で書かない
  • 元日に必ず届くようにする

それぞれ詳しく解説していきます。

【注意点1】賀詞

年賀状では、「寿」「迎春」などの「賀詞」が必ず利用されています。しかし、前述したような1文字や2文字の賀詞は目下の方に利用する傾向にあります。上司に利用するのはマナー違反です。上司に年賀状を出す際には「謹賀新年」など4文字の賀詞を使うのが良いです。「謹んで新年のお慶びを申し上げます」「初春のお慶びを申し上げます」といったものでも問題ありません。

【注意点2】句読点は使わない

一般的な文章では読みやすさを考慮する為に「句読点」が利用されます。しかし、年賀状はお正月を祝う為のものである為、句読点をつけてしまうと「おめでたい事を区切る」「関係を終わりにする」などといった意味で縁起が悪いといわれています。上司に年賀状を送る場合、句読点はもちろん、「!」など感嘆符も避けるようにするのが無難でしょう。句読点・感嘆符の代わりに改行・空白を使いましょう。

【注意点3】忌み言葉を避ける

普段あまり耳にしないかもしれませんが、縁起のよくない言葉は「忌み言葉」と呼ばれています。「」や「」、「」など、年賀状ではこれらが忌み言葉といわれている為、上司に年賀状を送る上では必ず使用を避けるようにしましょう。「無事に終了」とか「去年」、「苦しい時期ではあったが…」など、近況を一言添える際に思わず利用してしまいそうになる為、注意が必要です。

【注意点4】文章は赤字で書かない

賀詞を赤字で書く事があるかもしれませんが、これはマナー的には問題ありません。しかし、一言添え書きをする文章に赤字を使うのはあまり縁起のよいものではありません。送られた相手も驚くでしょうし、ビジネスマナー違反です。赤字は避けて、黒文字でシンプルに仕上げると好印象です。

【注意点5】元日に必ず届くようにする

年賀状は必ず元旦に届けなければならいものではありませんが、上司に送る場合は話は別です。出来るだけ1月1日の元旦に届くようにするのがビジネスマナーです。一般的に12月25日までに投函すれば元旦に届く為、早めに対処しておく事をおすすめします。

ビジネスマナーを守って好印象を与えるコツ

前述した注意点は、上司に年賀状を送る上で基本的な必須事項と考えて下さい。しかし、より一層ビジネスマナーが守られた内容で上司に好印象を与える為には、さらなる注意事項がございます。

  • 一筆でも手書きにする
  • 家族写真は避ける
  • 文章の重複を避ける

これらを解説していきます。

【好印象ポイント1】一筆でも手書きにする

近年、年賀状作成ソフトを使って自宅のパソコンから年賀状を作成する事も簡単になりました。コンビニエンスストアをはじめ各所でデザイン付きの年賀状が売られていたり、手間をかけずに年賀状を作成出来る時代です。しかし、上司に年賀状を出す場合は出来れば短くても良いので一筆だけでも手書きで一言添えた方がビジネスマナー的にはよい印象を与えるでしょう。“手間をかけてくれた”と上司に思ってもらう事は、これから仕事を円滑に進める為にも重要なポイントになります。

【好印象ポイント2】家族写真などは避ける

家族が増えたり、ペットの写真を使ったり、結婚式の写真を年賀状に利用される方は少なくありません。親族や友人、家族ぐるみの付き合いのある知人であれば良いのですが、上司に送る年賀状としては相応しくありません。こういった写真は私的な要素がかなり強い事から、ビジネスマナー違反になってしまう可能性があります。上司が出席した・挨拶をしてくれた結婚式などであれば、かろうじて失礼には当たらない事もありますが、原則としてプライベートで私的な写真は控えた方がマナーとしては無難です。

【好印象ポイント3】文章の重複を避ける

ここまでビジネスマナーにおける上司への年賀状の書き方を守ってきても、意外にやってしまいがちなミスがあります。それが、「重複言葉」です。例えば、「新年あけまして…」という言葉ですが、新年自体に“年があけた”意味がある為、重複言葉となります。さらに、賀正といった言葉とあけましておめでとうございますが重複するなど、気がつかずにやってしまっている事も少なくありません。

本人に悪気がなかったとしても、マナーを知らない無知な人だと捉えられてしまう可能性もゼロではありません。ビジネスマナーとしては相応しくない為、重複言葉には注意しましょう。

【まとめ】上司への年賀状だからこそ気をつけよう

上司に年賀状を送る際は役職ではなく、「様」を使いましょう。また、住所が分からない場合は必ず本人から直接教えてもらうなどの細かいビジネスマナーも存在します。正しい内容の年賀状を上司に送る事は、ビジネスパーソンとしてマナーが守られている事であり、一目置かれる可能性にも繋がるのです。マナーの積み重ねが信頼に繋がっていきます。上司への年賀状を作成する際にはここで知った注意点・マナーを心がけましょう。