ビジネス&日常で使える!年賀状のマナーや書き方と注意点

年賀状の辞め方も簡単ではない?年賀状を辞める時の最低限マナー

年賀状の辞め方も簡単ではない?年賀状を辞める時の最低限マナー

新年の挨拶をする為の慣習である、年賀状。年末になると毎年必ず年賀状作成のスケジュールに追われている、という方も多いのではないでしょうか。近年、SNSやスマートフォンアプリなどで年賀状と同じような挨拶が送れるなど、手書きの年賀状を出す習慣を辞める方も増えています。しかし、相手に何も知らせずに勝手に年賀状を辞めて良いのでしょうか。年賀状を辞める際の最低限のマナーをお伝えします。

年賀状を辞めるのはマナー違反?

年賀状自体には書き方や出す時期など、多種多様なマナーが存在しています。その為、年賀状を出す事を辞める事自体が、“マナー違反になる”と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、多くのマナー講師によると年賀状を辞めるのは本人の自由であり、マナー違反にはならないといいます。

年賀状は強制されているものではなく、あくまで任意です。その為、出すも出さないも本人の自由という事になっているのです。クリスマスカードと同様に、出したい人が出すというスタンスで問題ないようです。

【3パターン】年賀状を辞めている方の特徴

実際に年賀状を出すのを今年から辞めた方は、どのような辞め方をしているのでしょうか。人によって細かな違いはあるものの大きくわけて3つのパターンがある事が分かりました。

①何も伝えずに自然消滅

年賀状を辞めている方の多くが、相手に何も伝える事なく自然消滅といった形を選んでいるようです。特に会う事もなければ、意味もなく年賀状を送り合っていた相手。年賀状を作るのはたとえ既製品の年賀状がお店に充実してるとしても面倒で時間も要するものです。特に忙しい社会人にとっては年賀状を作る時間が無駄だと考える人が居てもおかしくないでしょう。

仲が良い友達が相手でも、LINEやSNSなどでやり取りをする事が近年は増えています。特に若年層では、年賀状の挨拶の代わりにLINEやSNSを使う方が多いです。

②相手から年賀状が来なくなったから

今年から年賀状を書くのを辞めようと思った経緯は、皆一緒ではありません。中には、逆に毎年届けてくれていた方から来なくなったから、という理由で辞める方もいらっしゃいます。こちら側から年賀状を送ったのにも関わらず相手からは年賀状が送られてこなかった。更に、出した年賀状の返信さえ来なかった。このような場合、“こちら側だけが年賀状を出すのも相手にとって迷惑になるかもしれない”と、その年から辞める方も多いようです。

③これから付き合いがなくなると考えられる為

年賀状や友人や親しい知人、親族だけでなく、会社関係の方に出す事もあるでしょう。しかし、全く別の業界に転職するなど、元の職場の同僚や上司に会う事がもう無いシチュエーションの方は年賀状を出すのを辞める場合が多いようです。ライフステージが変わると人間関係もどうしても変わっていくものです。惰性で繋がっていた人間関係を断捨離したとも言えるのではないでしょうか。

とても仲良く付き合っていた人間であれば別ですが、会社だけの関係性であれば年賀状を出すのは相手にとっても違和感があります。これらの理由から年賀状を出さないという方も多いといわれています。

お世話になっている方なら辞める事を伝えよう!

年賀状を辞める事自体はマナー違反ではありません。しかし、お世話になっている方に急に無断で年賀状を出さないと、“何かあったのか?”とか“悪い事をしてしまったか”など、相手に心配をさせたり、余計な気を使わせてしまいます。つまり出す側が理解していても、受け取っていた側が“あれ、なんで今年の年賀状は来ないのだろう?”と思われる事は、社会人としてマナーに反していると考えられるのです。

それでは、年賀状を辞める場合、どのように相手に伝えればよいのでしょうか。

  • 直接本人に伝える
  • 寒中見舞いの葉書で伝える

また、年賀状を辞める上で注意したい事も解説します。

直接本人に伝える

ある程度、本人と会える状況かつ話が出来る相手だった場合、年賀状を辞める事を直接伝えても良いでしょう。また、LINEやメールでやり取り出来る相手であればその旨を伝えるのも問題ありません。

寒中見舞いの葉書で伝える

年賀状を出す前に寒中見舞いを出し、その中で年賀状を辞める旨を記載するのが最も丁寧な方法だと言われています。「毎年の年賀状も今年限りで失礼致したいと思います」といった形の文面を添えると相手に気持ちが伝えられるでしょう。

年賀状を辞める際の注意点

年賀状を辞める事を伝える際、注意してほしい事が大きく分けて2つあります。それぞれ解説していきます。

①辞める理由を赤裸裸に伝えない

本人に直接伝える、寒中見舞いで伝える場合も、理由は赤裸裸に伝えない事がマナーです。“高齢になった”などは問題ありませんが、“作成しているヒマがない”とか“今時面倒だから”などは避けましょう。30代40代の方であれば理解があるかもしれませんが、特に50代60代70代という年賀状に重きを置く価値観の年代の方は眉をひそめるでしょう。赤裸々に理由を聞かされた側は敬われていない気持ちになり、気分を害す可能性があるのです。

②今後もやり取りはしたい事は伝える

年賀状を辞める事を伝えるだけだと、“もうあなたとの縁はこれで終わりにしましょう”といったイメージを与えてしまいます。今後は仕事・SNS・LINEで、今後の付き合いは変わらずに続けていきたい、辞めるのはあくまで年賀状のみだという旨を必ず添えるのがマナーです。

【まとめ】年賀状を辞める時こそマナーに注意!

年賀状を出す際にも色々なマナーを守るべきですが、辞める時こそ社会人として、大人としてマナーを意識したいです。立つ鳥跡を濁さず。辞め時も綺麗に波風を立てずに大切にしていきたい人間関係に亀裂を生まないように対応しましょう。この記事を年賀状を辞める際の参考にして下さい。