ビジネス&日常で使える!年賀状のマナーや書き方と注意点

年賀状は縦書き・横書きどちらが正しい?混在させても大丈夫?

年賀状は縦書き・横書きどちらが正しい?混在させても大丈夫?

年賀状を作成する時、「縦書き」と「横書き」のどちらで書けばよいか気になった事はないでしょうか。一般的には縦書きで作成されているイメージの年賀状ですが、横書きで書きたい方もいらっしゃいます。いつもは縦書きで出してる年賀状を横書きで書く場合、マナーがあるのかどうかを解説します。

年賀状が縦書きである理由

年賀状は、一般的に縦書きで作成されるのがマナーとされています。その理由は伝統的に縦書きが正式な書式である事から、年賀状もそういった書き方に則して作成されているからです。例えば、書籍に関しても横書きで販売されているものは少なく、ほとんどが縦書きで作成されています。賞状なども縦書きが多いなど、伝統的な慣習から縦書きがメインになっていったと考えられます。

横書きの年賀状が増えている理由3つ

縦書きが多い年賀状ですが、近頃では横書きのタイプも多くなってきています。横書きにおけるマナーをお話する前に前に、なぜ横書きの年賀状が増えているのかを解説します。

横書きの年賀状が増えている理由が大きく3つあります。

  • 自由度が高くなる
  • 写真やデザインをメインに出来る
  • 英語にも適している

ひとつずつ簡単に解説していきます。

【理由①】自由度が高くなる

横書きの年賀状が増えている理由で最も大きいと考えられるのが、自由度の高さです。インターネット記事を読む機会が増えてきた方も多いと思いますが、ネット記事やブログなどはほぼ横書きです。電子書籍は縦書きですが、逆に縦書きに違和感を覚える方もいらっしゃるようです。最近では寧ろ縦書きよりも横書きの方が読みやすいという方の方が多いかもしれません。

横書きにする事で文字の大きさ・配置を自由に調節出来ます。文章なども自由な雰囲気を伝える事が可能です。相手によっては横書きの方が見やすいといったメリットもあります。堅苦しい印象の年賀状を送りたくないといった思いからも、横書きを選択する方がいらっしゃるかもしれません。

【理由②】写真やデザインをメインに出来る

縦書きの年賀状の場合もデザインや写真を入れる事が出来ますが、文章とのバランスを考えたものがほとんどです。一方、横書きの場合は写真やデザインを大きく配置する事が出来る為、それを主張した場合に適していると考えられています。色々と写真を使ったり、年賀状らしくないスタイリッシュで目立つデザインを作りたい方は横書きを選ぶ傾向にあるようです。

【理由③】英語にも適している

「HAPPY NEW YEAR」など、英語を使ったカジュアルな年賀状を作成される方も多くいます。その場合、どうしても縦書きだと英語が違和感を与えてしまいます。縦書きの英語は非常に読みづらいです。英語は日本語と違い横書きが主体である事から、やはり英語のコメントやデザインを使いたい方は横書きを選ぶ傾向にあるようです。

横書きはマナー違反?

年賀状を作成する際、実は“表面と裏面の書き方を合わせる”事がマナーとされています。要するに、裏が縦書きのデザインで作成されているのに、表を横書きにしたらマナー違反になる事があるのです。逆に、裏が横書きなのに表面が縦書きだと違和感を与える為マナー違反になる可能性もあり、“横書きだから絶対にマナー違反”といった規則は定められていないのが実態です。

また、横書きだからといって相手に届き辛くなる事もありませんし、年賀状を出す方が海外の方だった場合はかえって横書きの方が相手に喜ばれる可能性もあるのです。

マンション名が英語だったら?

英語は横書きがメインとお伝えしましたが、マンションが英語の方などの場合の宛名・住所はどのように作成すべきでしょうか。実は、縦書きにした場合の英語の記載の仕方にはこれといってマナーは存在していません。縦に向けて読めるように配置しても、縦書きながら横向きの英語にしても、特に郵便が届かない訳ではない上にマナー的にも問題ありません。もし、裏面が横書きのデザインだったら横書きで宛名を作成すれば更に違和感がなくなるでしょう。

注意したいポイント

横書きは、裏面と表面を合わせれば問題ないとお伝えしました。マナー違反でないのであれば、今年から思い切って横書きのモダンなデザインの年賀状を作成しようと思った方もいるでしょう。しかし、一点注意点があります。それが、目上や上司の方に年賀状を出す場合です。

例えば仕事柄デザイン性の高い年賀状を送り合う上司であれば横書きメッセージも許されるかもしれませんが、一般的に目上の方や上司の年賀状は慣習を守る事が前提とされています。その為、そういったシチュエーションで年賀状を作成するのであれば、メッセージも住所・宛名も横書きではなく縦書きをチョイスしましょう。裏面もマナーをしっかりと守ったデザインで作成されている事が求められます。自由度が高くなっているとはいえ、常識はしっかりと押さえておく。これが、年賀状の作成におけるマナーといえるでしょう。

【まとめ】相手に合わせて縦書き・横書きを選びましょう

横書きも使い方さえ間違えなければマナー違反にはなりません。しかし、こちらがマナー違反ではないと叫んでも、もらう側にマナー違反と思われてしまえば意味がありません。年賀状を作成する際、大切な事は差し出す相手の事を考える事です。横書きで年賀状を出す場合は、一旦立ち止まって出す相手の顔や立場を思い浮かべて作成しましょう。